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トピックス

タイトルをクリックすると内容をご覧になれます。

第26回 『ケミカル カイロ』

紙袋の中に或る種の粉が入っていて、これをもんだり、ふったりするとホカホカと暖かくなるケミカルカイロ。
この原理をご存知ですか。
多くは通気性のより和紙のような紙袋の中に少量の鉄粉を入れ、これを通気性のないアルミ蒸着袋、ポリエチレンフィルムなどで密封したものです。
使う時は、この封を切って中の紙袋をもんだり、ふったりして空気を入れます。
そうすると鉄粉が徐々に空気中の酸素と結びついて発熱するわけです。
つまり酸化熱を利用しているのです。

ところで工場で金属、特に鉄材を塑性加工する場合、多量の鉄粉が出ることがあります。
これをバグフィルタで捕集するとバグハウス内でケミカルカイロと同じ現象が起こります。
違うのは鉄粉の量が極端に多いことです。
こうなると発熱量も膨大なものとなり、ついに発火、火災という事態になります。
金属粉の処理には十分気をつけましょう。

第25回 『局排完成直後110番(火災発生)!?』

研磨機の集塵にバグフィルタが多く使われています。研磨機はそれを使用すると粉塵と同時に多量の火花が飛びます。
この火花、真赤になっていますから温度は900~1000℃位あるはずです。
バイト研磨のように工具研磨では量的にあまり問題になりませんが、サーフェス研磨など連続的に広い面を研磨する場合はその火花が大変な量になります。
これが集塵機へ入ってはひとたまりもありません。中のフィルタが燃えだします。
又耐熱性の布でも900℃には耐えません。

しかし、火災の原因となる火の粉は比較的粗い粒子ですから簡単なプレダスタを使えば完全に火災事故を防ぐことができるのです。

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第24回 『ウォークマン』

若者の間で流行っているウォークマン。
散歩中でも、通勤途中の地下鉄の中でも、いつでもすきな音楽を楽しめるのですから若者でなくても、ついとびつきたくなります。
しかし一寸考えて下さい。ヘッドホンから直接、鼓膜に達する音のレベルは80dBから100dBにもなります。
そうするとデータ編(P-25)をみて下さい。
1日にウォークマンを使用する時間をおよそ2時間以内位におさえないと難聴を起こすおそれがあります。
少し迫力は落ちますがボリュームを下げ、使用時間を短くしましょう。

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第23回 『換気扇を使って大失敗』
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シンナや塗料を使う作業台に取付けた局所排気装置のことで相談を受けました。
みると何ら問題の起こりそうもない最も簡単な構造なのですが、さっぱり吸込まないというのです。

これは自作だそうで、曲りもなく、作業台の上に真すぐに排気筒が立ち、上に30cmの換気扇がついているものです。
一見これで十分そうにみえますし、型録上は風量も十分あるはずです。
それがうまくいかない理由は圧力が不足しているためです。
つまり排気筒だけの圧力は2~3mmH2Oで済みそうですが、そこを流れる空気に持たせるエネルギ(速度圧)6~7mmH2Oが必要です。
いえそれだけではまだダメです。吸込口と排気口との高さ差約8mについての位置エネルギ(位置圧)も加えなければなりません。

即ち、(局排の必要圧力)=(装置の圧損)+(速度圧)+(位置圧)です。
位置圧は高さ1mにつき1.2mmH2Oです。

従ってこの装置では、3+7+1.2×8=19.6mmH2Oの静圧が必要になります。
従って換気扇ではこれだけの圧力は出ないのです。
局排設計の場合には位置圧の計算を忘れないようにして下さい。

【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第22回 『圧力の単位と集塵装置』

圧力の測定は集塵装置の性能検査に非常に重要な項目です。
圧力の単位は"mmH2O"です。
一般には圧力の単位はkg/cm3、kg/㎡、atm、mmHg等が使われ、気象の方ではmbarとなっています。
"××mmH2O"とは「水柱××ミリメートル」という意味で、例えば集塵装置の内側と外(外気)との圧力差300mmH2Oといえば、集塵装置内外の圧力差が水柱で300ミリメートルということです。
これを他の単位に直しますと

300mmH2O=300kg/㎡

また、集塵装置は一般に負圧運転ですから大気に比べ300mmH2Oだけ気圧が低いわけです。
集塵装置内の気圧は、およそ980mbar、一寸した低気圧並です。

さて最近では圧力の単位はパスカル(Pa)が国際単位(SI)として用いられています。
これはMKS単位系で

1Pa=1N/㎡=10dyne/c㎡

です。
Nはニュートンで質量1kgの物体が1m/s2の加速度を生じるような力の大きさを表わします。
Paは小さい単位ですから一般には千倍のkPaが用いられます。

1kPa=102mmH2O

で換算して下さい。

【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第21回 『ベアリングの寿命と取扱い』

集塵装置、特に排風機に使われるベアリングは、粉塵やガスにまみれやすく、設置環境はあまり良くないのが普通です。
それだけに管理を十分にしませんと思いがけない事故を起こすことになります。

一般に粉塵のうち30~40%は砂粒です。
これは焼入鋼よりも硬く、ベアリングの中に入ると磨耗を起し、寿命を急速に縮めることになります。
ホコリだらけのグリスカップを掃いもせず開いて、きたない手でグリスをつめかえているのを見かけることがありますが、これではベアリングをコワしているといった方が適切な表現かもしれません。

ベアリングの交換作業で最も大切なことは清浄にすることです。
人間の手汗が問題になり指紋の形に錆が出ることがあります。
手を良く洗って、良質の鉱油をぬってから作業すべきです。

ハメアイの時は、どんな場合でも外輪をたたいて内輪をはめるようなことをしてはなりません。
ハンマでたたき入れる時は木などをあてがって鉛ハンマを用いると良いでしょう。
非常に汚損した軸受を洗浄する場合は、温アルカリ、硫黄分の少ないベンジン等を用います。
仕上げには清浄な洗浄油を使って下さい。
圧縮空気でごみを除く場合は、この空気の中にもゴミや水分が含まれていますから、仕上げには不適当です。

集塵装置にはその設置環境を考慮して密閉型のベアリングを使うのが常識になっていますが、それでも、上にのべたような取扱の注意はぜひ守って下さい。
ベアリングの取扱が悪かったために排風機が数カ月で破損した例もあります。

第20回 『こんな失敗をしないで下さい』

ある皮革工場の話です。
研磨粉塵の集塵装置ですから当社はバグフィルタ方式をお奨めしました。
ところが先方の御担当者は湿式がよいからといって、いくらお話し申しましても御納得してくれません。
他社の悪口、批評は当社に於て厳に戒しめられていますので予測される事態についてこれ以上の話をせず引き退りました。
勿論他社の湿式が取り付けられました。
3カ月のちにお伺いする機会がありましたのでその現場に行って見ました。

ところがどうでしょう?悪臭紛々とはこの事です。
全く臭くて近付けないのです。皮革は動物性有機質です。
湿式集塵機の中で皮革が水を吸って、腐敗してウジが湧いて来たのです。
更に排出下水にこの臭い液が流れ込んで工場中に悪臭を流しているのです。
ウジが湧いているのですから集塵装置には誰も寄り付かなかったのです。

第19回 『エアクラフト』

小型ファンで自動車を持ち上げることが出来ます。
エア・クラフトとかエア・カーといわれるものがこれです。
水上車や農業用などにぼつぼつ実用化されて来ることでしょう。
"あの重い自動車がファンで持ち上げられる?"
一寸不思議な感じがしますが、理由はこうです。

つまり、風圧300mmH2Oのファンなら1㎡当り300kgの力がかかります。
例えば1200kgの車体を持ち上げてバランスさせるには車体底面積を4㎡として、300mmH2Oの風圧を与えれば良いわけです。
そして空気があまり逃げないように車体の周囲を適当なスカートで囲っておけば風量は少なくて済みます。
案外小さなファンでエア・クラフトが作れるわけです。

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【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第18回 『ファンの逆転』

局排や集塵機を運転していて次のようなご経験はありませんか。

  1. モータを修理、交換したら吸込状態が以前よりも悪くなった
  2. 電気工事をしたら急に吸込まなくなった
  3. ポータブル型集塵機で別の電源につないだら吸込みが悪くなった
  4. 省エネ対策のためインバータを接続したが、最高回転数にしても以前のような性能が出なくなった
  5. 前々から多少弱いと感じていたが法定点検したら正規の制御風速が出ていなかった

このような症状の時は一応モータの逆回転を疑ってみて下さい。プロペラ形のファンでは逆回転すれば風の方向も逆になりますが、遠心式のファンでは風の方向は変らず性能がガタ落ちになります。

モータの回転方向を変えるのは最も一般的な三相交流誘導電動機の場合、三本の電線のうちいずれか二本を入れかえればOKです。もしY-△又はコンドルファ起動のものなら電源で、インバータを使用したものならモータ側(2次側)でこの操作をして下さい。

新設集塵装置の場合も忘れずにまっ先に逆転のチェックをしましょう。

第17回 『思ったように働かない空気輸送装置』

新工場の空気輸送装置の能力が予定通り出ないで設備担当者が頭をかかえているという話を聞きました。
現場を調べてみると吸引式の空気輸送装置で、ブロアは-4500mmH2O、10m3/minというものでした。

装置の圧力損失は計算して出したようですが、空気量の方はフィーダ(吸込口)で必要な量を求めただけでブロアの能力を選定して発注してしまったらしいのです。
当然-4500mmH2Oにもなれば空気の圧縮性がきいて来ます。
ブロア入口では吸込口でのボリュームに対して1.77倍にふくらみます。

一方ブロアメーカーは-4500mmH2O、10m3/minの能力のものを納入するわけですから、実際には吸込口圧力に換算すれば1/1.77=0.56倍つまり5.6m3/minの空気しか吸込まないのです。
従ってこの空気輸送装置は5~6割の能力しか出ないのです。
静圧500mmH2Oを超えたら空気の圧縮性にも十分気をつけて下さい。

【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第16回 『せっかくつけた局排が規則違反とは!』

最近はポータブル型の集塵機はどこの工場でも1台や2台みうけられます。
大変便利ですし、性能も悪くはありません。しかし使い方をあやまると逆効果、それどころか規則違反で監督署から改善命令が出されてしまいます。
局排に関する規則は次の四つです。

  • 鉛中毒予防規則
  • 特定化学物質等障害予防規則
  • 粉じん障害防止規則

これら規則の共通的項目の一つに局排の排気口は屋外に設けることというのがあります。
これは衛生的見地から定められたものですが、ポータブル型集塵機の場合は屋外に出すのを忘れがちですから気をつけて下さい。
しかし一つだけ例外があります。
粉じん則で、研磨機に使用する場合だけ、そのままでもよいことになっています。
これは実状として工具研磨室などで広い工場の中央部、しかも上にクレーンが通っているような所では排気筒をつけることができないからです。
つまりシブシブ規則の方が現実の方へゆずった形になっているわけです。この場合でもできれば屋外に排気を逃したいものです。

第15回 『灰皿代わりにはならない集塵機』

ある家内工場での出来事です。バフ研磨機用の集塵に小型バグフィルタ集塵機を使っていました。
作業規律も、さほど厳重ではなかったのでしょう。くわえタバコで作業しました。
そして、すいがらを集塵孔(フード)へ捨てたのです。
しばらくすると集塵機よりモクモクと黒煙が立ち上り、あやうく大火災となるところでした。バフ研磨の粉塵はもえやすいものです。

一般に可燃性の粉塵を取扱う集塵装置では火気に十分注意して下さい。
集塵装置だけでなく、途中のダクトの内部でも同じことがいえます。

当社では、このような可燃性粉塵に対しては防火対策、爆発対策など十分考慮して設計致します。

第14回 『満員電車』

われわれサラリーマンが毎日通勤の満員電車でもまれていますと、新調のピカピカの服も三年目には所々摺り切れて参ります。

バグフィルタも繊維です。250mmH2Oもの圧力と粉塵の荷重のために何時迄も新品同様の丈夫さを保つ訳にはゆきません。
あなたの洋服を新調する如くバグフィルタも数年に一度はお取り換え下さい。
又破損して粉塵が吹き出してからお取り換え下さるよりは、初めに予備フィルタをお備えになることをおすすめいたします。

【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第13回 『ファンなしの省力運転サイクロン』

ある焼却炉の集塵装置がすぐ煤塵で詰ってしまい使用できなくなるという相談を受けました。
行って調べてみると立派なマルチサイクロンがついています。しかしどこをみてもファンがついていません。
もっぱら焼却炉の熱によるドラフトだけをたよりに運転していたわけです。

どんなサイクロンでも圧力損失(常温換算)120~200mmH2Oはかかります。
ドラフトだけではせいぜい5~15mmH2Oですからまともなサイクロン運転はできるはずがありません。
サイクロンが詰った理由はドラフトによるほんのわずかな気流と、それに同伴された大量の煤塵というわけです。

普通では考えられない事ですが、あまり深く考えずにマルチサイクロンだけメーカーから買って、あとは計算もせずに自分で取付けたための間違いでした。
専門メーカーに一括して作らせた方が二重手間もなく、かえって安上がりだったのではないでしょうか。

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【注意事項】
本トピックス内に使用している単位は、原本(1983発刊)と同様の表記になっておりますので、予めご了承願います。

第12回 『検知管と酒酔運転』

検知管によるガス測定は主に作業場の有機溶剤関係のガス濃度測定に用いられていますが、警察では酒酔運転の検出にも使っています。
運転者の息を検知管で分析すれば一目瞭然、直ちに免停ときます。

そのほか検知管は台所のガスもれ防止、温泉でのガス中毒(SO2)防止、ビルや事務所の衛生(CO2)管理、化学工場の工程管理など大変用途は広いようです。

第11回 『宝さがしは足元から』

ある超硬質合金の作業場で環境衛生のために当社の集塵装置をお取付けになりました。
もちろん作業場は見違えるばかり綺麗になりましたが、それ以上に驚いたことには、今迄床に飛散してしまって回収等考えてもいなかったのですが集塵装置のダスト・ボックスには他のゴミの混入なしに粉末が回収され、その量が1日に2kgもあるのです。
何しろ1g当り数十円もする金属ですから1日に数万円、1年にすると数百万円もの思わぬ収入で、工場側は、ホクホクでした。

これでわかることは、空気中に飛散させている粉塵量は意外に多いということです。

第10回 『無理難題の多い局排改造相談』

局排を使用している方々からよく次のような相談を受けます。

  1. 局排を使っているが吸込みが弱い
  2. 局排の制御風速を満たしていないが、何とかならないか
  3. ファンの回転数を上げれば風量が増えるのでは?  等々・・・・・・

これらの相談でフード(吸込口)の構造を改めることによって改善されれば話しはまだよい方です。
基本的に風量のたりない場合は大変困ります。

風量を増やす方法は次の三通りしかありません。

  1. ファンの性能を変える
  2. ダクトや集塵装置などの負荷の性能を変える
  3. 1、2の両方

まずファンの回転数を上げてみましょう。
風量は回転数に比例して増えますが、静圧は2乗、動力は3乗で増えます。
それならモータさえ大きくすればいくらでも増やすことができるのか? 答はNOです。

回転数を上げれば騒音、振動が大きくなりますし、インペラの周速度には限界があります。
従って回転数は少し余裕があるものでも10%、一般には5%増がよいところです。従って回転数変更では風量は5~10%増位しか期待できません。
これとて以前に回転数アップの改造をしていないということが条件になります。

それでは思いきってファンとモータをうんと大きいものに変えてみましょう。
現在のフード、ダクト、集塵装置などは変えないのですからその負荷曲線も変りません。
この抵抗損夫は風量の2乗に比例しますから、かりに風量を2倍にすれば抵抗損失(圧損)は4倍にもなり、おそらく高い静圧のためにダクトがつぶれるなどの問題が起こるでしょう。
そうならないまでも動力消費は極端に大きくなって実用的ではありません。

次に二番目のダクトなどの負荷の特性を変えてみましょう。
つまりダクトの太さを変えたり、集塵装置を大きくすることですから ズバリ・・・・・・装置を作り直すことになります。

三番目は説明するまでもなく作り直しです。

こう考えてくると一度作ってしまった局排を増強するということは非常にむずかしく、成功する例はマレです。
局排を設置する時は慎重に正しい設計と管理をしないと大損をすることになります。
素人細工はやめて、信頼のおける専門メーカーに相談すべきです。

第09回 『乾電池と腐食』

集塵装置やガス洗浄装置など化学機械では腐食防止のための設計は特に重要です。
これには取扱物質の化学的性質によって材料を選ぶことは当然です。
しかし、いくら材質が適正であっても加工又は構造が間違っていると腐食が起こって来ます。
腐食の原理は簡単にいえば電気のイタズラです。
乾電池は陰極の材質(亜鉛)を溶かして(腐食)電気を発生させています。

これと同じことが化学機械を構成する物質(金属)に局部的に起こって腐食が進行します。

例えば、部材の接合面に凹凸があったとしましょう。
凹んだ部分は酸素が不足し、凸の部分は酸素が多くなります。
そうすると、この凹凸部分で局部的な乾電池が出来、凹の部分が腐食して来ます。
これを隙間腐食といい、特に高級なステンレス鋼では気をつけなければなりません。
そのほか異種金属の接合部でも似たような現象が起こります。

この種の腐食は設計と加工を上手にやれば防げることです。
技術程度の高い信頼出来るメ-カーを選ぶ必要があります。

第08回 『保温の効用』

保温の効用といえば第一番に省エネ--熱損失の防止が頭に浮びますが、それだけではありません。
列挙してみましょう。

1. 熱損失の防止、2. LPGなどの液体の蒸発損失の防止、3. 凍結防止、4. 結露防止(腐食防止)、5. ヤケド防止(安全)、6. 火災防止、7. 温度調節 等非常に広範囲に使われていることがわかります。

第07回 『断熱圧縮』

自転車の空気入れを想い出して下さい。ポンプが熱くなることはよく御承知のことと思います。
これは気体が急激に圧縮されると温度が上るという性質からきています。
専門的には断熱圧縮による温度上昇といいます。
エアコンなどで冷風を送る場合、あまり高圧の送風機(抵抗の大きなダクト)を使いますと温度が1~3度上ってしまいます。
これでは冷風のはづが、熱風とまでいかなくても暑くなってしまいます。
もっと極端に数十気圧もの圧縮をかけると数百度℃になりますから、油槽などに高圧空気がリークすると瞬時に着火、爆発という大事故になります。

第06回 『粘度』

粘度とは液体や気体の流れにくさを示す量でその物質特有の値を示します。
油でおわかりのように温度が高くなれば粘度は下ります。
一般に液体はこの傾向を示しますが、水溶液や気体は逆に高くなります。
高温ガス処理のバグフィルタでは常温の時よりも圧損が大きくなりますから注意して下さい。

第05回 『アシッド・スマット』

最近は煙突からモクモクと煙の出ている光景はみられなくなりました。
集塵装置のおかげだけではなく燃焼技術の向上によるところが大きいようです。
しかし多少のススは出るものです。

また燃料の中にはわづかながら硫黄分も含まれています。
燃焼中にこの硫黄が亜硫酸ガスになり、さらにSO3に変り、煙突上部で露点附近まで冷却されると、ススを核として硫酸ミストが生成します。
これが生長して黒いツブツブが出来たり、煙突から飛び出して周囲を汚染するわけです。強い酸性ですから構造物を腐食したり、マイカーを汚損するワルイヤツです。

この黒いツブツブのことを専門的にアシッド・スマットといっています。
マイカーを駐車する時は煙突から離れた所にするのが無難です。

第04回 『カミナリとアベック』

騒音とは「ない方が良い音」ということになっています。
そうしますと一般には「大きな音」が騒音と考えて良いでしょう。
しかし大きな音でも人によっては「快適な音」となることもあります。
例えばカミナリ族・・・オートバイのマフラをはずして轟音をとどろかせて飛ばしています。
はなはだ迷惑なことですが、本人には、またとない「快適なエンジンの音」で「騒音」ではありません。
似たようなものにステレオがあります。
これも騒音源となることを忘れないで下さい。

一方「大きな音」でなければ騒音でないかというと、そうでもありません。
隣室の話し声は大学受験生にとって大変邪魔になりますし、アベックのヒソヒソ話しは、こちらの安眠を妨害することカミナリ以上かもしれません。

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第03回 『バカとハサミは使いよう?!』

「バカとハサミは使いよう」とは昔からいわれています。
何ごとも使いようによっては全く役に立たないことをいうのでしょうが、局排でも同じことがいえます。

例えば塗装ブースでは自分の体の後方から新鮮空気が流れて来ます。
そして自分自身の頭や体がじゃま物になって気流を乱しています。
気流の乱れはいたしかたありませんが、その乱気流の流のなかへ汚染物を巻き込んでは大変です。
有害物を大量に吸い込んでしまいます。これでは何のための局排かわかりません。

気流の特性を知っていれば、それを防ぐような作業姿勢、角度、位置などが工夫できるはずです。
局排ができたからすべてOKではありません。これをいかに上手に使うかは「あなた」です。
そして健康を守るのも「局排装置」ではなくて「あなたの使い方」です。

第02回 『振動の心身に及ぼす影響』

振動の人体に対する影響についての研究は遅れているようですが、経験的に心持良い振動と、そうでない振動があります。
赤ちゃんのゆりかごや、バイブレータによるアンマ、快走中の列車の座席で居眠りが出るなどは前者の例でしょう。
これに対して後者は公害となる振動で、社会問題となっているものです。

振動が生理機能にどんな影響を与えるか調べてみますと

精神的影響・・・

  • 気分がいらいらして落ちつかなくなる。
  • 本を読んだり考えたりすることが妨げられる。
身体的影響・・・
  • 頭が重くなる、頭が痛くなる。
  • めまいがする、字や物が良くみえなくなる。
  • 胃の具合が悪くなる、全身がだるく、疲れやすくなる。
  • 血圧が上り、脈搏増加、発汗、末梢血管の収縮、胃腸内圧の増加、内分秘への影響。

それでは振動の許容限度はどの位かというと振動加速度で5gal(cm/s2)以下といわれています。
重力の加速度(G)が980galですから0.005Gということになり人体とは以外に敏感なものです。

第01回 『シンナ遊び』

中学生や高校生の間で流行したシンナ遊びは死亡事故を起こすというように大きな社会問題となりました。

私達が日曜大工など家庭で行う工作に使う接着剤や特有の芳香を放つ溶剤(シンナ)が使われています。
これは第2種有機溶剤の混合物で、人体に大変有害です。
しかし普通工作に使う程度でしたらそう心配する必要はないでしょう。

ところが工場などでは、多量の溶剤を使い、その中で働くのですから毎日シンナ遊びをしているようなものです。
ですから死亡事故まではいかなくてもその中毒になる人は非常に多く局所排気装置の必要性がさけばれるのです。

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